ハローワークで失業保険を受給する際に、職業相談を行って求職活動実績を作ることができます。
ですが、職業相談が初めての方はどんな質問内容なのかが気になるところでもありますよね。
失業保険を貰うためには、月に1回ある認定日までに最低2回以上の活動実績が必要です。
私の場合は受給期間中の実績としてハローワークの職業相談を選択しました。
そんな疑問点があったり、特に今すぐに就職する予定がなかったり、とりあえず活動実績だけがほしい方もいるでしょう。
そういった場合にはなかなか相談をしづらい面もあるかもしれません。
そこで今回は、私が実際にハローワーク職業相談を行った経験を元に、素早く相談を終わらせて活動実績を作る方法をご紹介します。
【前知識】ハローワークの職業相談の流れ
ハローワークの職業相談は、対応する市区町村によって多少違いがあるかもしれませんが、私が通っていたハローワークでは以下の流れで進めていきます。
- 受付でハローワークカードを提示して職業相談を依頼
- 番号札を貰って自分の番が来るまで待機
- 呼ばれたら個別の相談窓口で職員と対話
- ハンコが押されて相談終了
思ったほど難しいことはなく、職業相談は長くても10分くらいで終わっていく感じでしたね。
よく求人情報を検索して書類を印刷してから、それを元に職員と相談する必要があるんじゃないか…と思われがちですがその必要はありません。
現に私はすぐに就職するつもりはなかったので、まったくの手ぶらの状態で雇用保険受給資格者証だけ持って行きました。
職員さんに「この人本気で就職する気がないんじゃないか」と思われるか心配な面もありましたが、実際に職業相談をしてみると案外問題ないことでしたね。
逆にある程度決まった求人情報を持参すると、その内容を中心に深掘りされて結局面接することになる可能性があります。
とりあえずハンコを貰うことが目的であるなら、基本的にはノープランで相談に臨んだ方がいいかと思いますよ。
ハローワークの職業相談で5分以内に活動実績を作るには?
ノープランでいいと言いましたが、ある程度は相談の流れを作る必要があるので、せめて業種だけだったり未経験者OKの仕事など、相談時の範囲は決めておきましょう。
ハローワーク職業相談を早速行っていくわけですが、まずは職員の方から
などと聞かれるかと思います。
ここで明確な企業名を口にしてしまうと、その企業について検索を行って詳細内容を確認していく流れになるので、まずは考えている業種などを伝えていきます。
私はこんな感じで質問していました。
そうすると職員さんから、
という感じで関連しそうなものをおすすめされる流れになっていきます。
また、違う例として「未経験でもできる仕事は近場にありますか?」と聞くと、職員さんがパソコンで検索してくれるので、条件に合ったものを提案する流れになります。
そこからは何社か目ぼしいところの求人を印刷してもらって、「一度持ち帰って検討してみます。」だったり、「自分の方でも詳しく調べてみます。」と回答しましょう。
これだけでハンコは貰えるので、大抵の場合は5分以内のうちに職業相談は終了するはずです。
活動実績がすべて職業相談でも問題ないのか
私の場合は失業保険の受給期間が3ヶ月だったので、ハローワークに申請の手続きをしたタイミングの都合上、給付は4回に分けられることになりました。
なので活動実績は最低でも「1ヶ月2回 ×4ヶ月=8回」ほど行う必要があったので、すべての相談時に同じ内容で臨むと少し怪しまれるかもしれませんよね。
そんなときは職業訓練などの情報を聞いたりするのも1つの方法です。
就職に役立つスキルや知識を習得することができる公的制度になります。
一定期間(3~24ヶ月ほど)の様々なコースがあり、テキスト代を除いて受講料は基本無料です。
失業保険がある方は、通所手当や失業保険の延長などが受けられます。
職業訓練は経済面も支援してくれる嬉しい制度ですが、こういった情報も職業相談時に聞いておくと今後に役立つかもしれませんね。
相談時は「職業訓練ではどんな内容が学べますか?」のように質問すると、パンフレットなどをもとに職員さんが色々と説明してくれますよ。
無理に受講する必要はないので、とりあえずパンフレットだけを持ち帰って検討するのがいいかと思います。
私も実際に職業訓練のことも聞きつつ、すべて職業相談で実績を作りましたが特に問題ありませんでした。
【重要】ハローワークの職業相談に行くタイミング
失業保険の受給申請をハローワークで行うと毎月ある認定日が決まるんですが、この認定日を変更することは原則できません。
例えば10日が認定日となっている場合は、それまでに確実に2回以上の活動実績を済ませておかないといけないので、注意しておくポイントでもありますね。
認定日までに必ず2回以上の活動実績を作る必要がある
とはいえ、実は認定日でハローワークに行ったついでにそのまま職業相談を受けることも可能なので、実質では月にあと1回の実績を貰えれば条件達成になります。
また、認定日の職業相談はいつもより人が集まるせいか、比較的早く終わることが多いので2~3分程度でハンコを貰って帰れる可能性が高いんですよね。
この他に例えば認定日の期限前の数日の間にハローワークで職業相談を済ませておくと、認定日の相談時に期間が浅いという理由で、意外とすぐに帰れたりもします。
職業相談の内容を意識するだけじゃなく、行うタイミングも意識することで効率良く活動実績を獲得できるので、失業保険を受給する際は覚えておいて下さいね。
ちなみにですが認定日にうっかり行くことを忘れてしまった場合は、その月の手当を受け取ることができませんが、なくなってしまうわけではありません。
原則として離職した日から1年間は繰り越しで受給することが可能なので、次の月にしっかり行けば問題なく受け取れます。
やむを得ない理由(面接日や病気など)で、どうしても認定日に行けない場合はハローワークに連絡すれば変更は可能です。
ただ、その場合は証明できる書類を提出する必要があるので注意しましょう。
ハローワークの職業相談の注意点
職業相談の本来の目的は、失業者を1日でも早く再就職させるための手助けとなるものなので、その辺はしっかり理解した上で行っていくことが大切です。
活動実績だけを目的で行うにしても、職員の方たちはあなたのことを考えて最適な就職先を見つけようと頑張ってくれています。
中には本気で就職したくてもできないような厳しい条件の中にいる人もいます。
そうした人たち・職員さんへの気遣い・心使いは忘れないようにしましょう。
だからといって、
という余計な気を回す必要はありません。
就職する気がないのに詳しく聞くと逆に迷惑をかけることになりますからね。
そうなると紹介してくれた職員さんだけでなく、企業側にも影響する事態になりかねません。
まったく興味がない場合は内容は掘り下げずに検討する意思だけを伝えましょう。
また、失業保険というのは求職活動に集中してもらうための支援金のようなものです。
なので何も考えずに受け取るのではなく、なるべく自分の今後に繋がる使い方を心掛けた方がいいでしょう。
今すぐ就職するしないに関わらず貴重なお金を貰うわけですから、ムダに消費していくことは避けたいですね。
ハローワークの職業相談の質問内容まとめ
会社を退職してから数ヶ月はゆっくりと過ごしたいと考えている人は多いでしょうし、特にブラック企業で働いていた場合はその反動もかなり大きいでしょう。
私も以前は「8時間労働+サービス残業数時間+休憩なし+休日出勤」が当たり前でした。
なので退職したときはもの凄い解放感があって、まったく仕事をしたくありませんでしたね。
そういった意味でも失業保険はありがたいものですし、活動実績を獲得するのに時間は極力かけたくないと思うものです。
今回ご紹介したハローワーク職業相談は、思っていた以上に効率良く実績を作ることができます。
当面の間は就職しないのであればぜひ試されてみて下さいね。
▼こちらも合わせてどうぞ▼