どうも、「きにぶろぐ.com」の自由に憧れるフリーマン(@free_manJJ)です。
日本の大手メガバンクにお金を預けていても、普通預金の金利はあってないようなものですし、大したメリットもありませんよね。
そこで銀行に眠っているお金を、なんとか有効活用できないかと考えている人も少なくないでしょう。
「でも無理なことをして失いたくないよ。」と考える人もいますし、結局は現状維持に留まっているんじゃないでしょうか?
ですが、銀行感覚でお金を預けているにもかかわらず、比較的安定した資産運用ができる方法として「積立投資」があります。
今回は投資経験のない初心者向けに、積立投資のメリット・デメリットをできるだけわかりやすく解説していこうと思います。
積立投資のメリット
まずは積立投資のメリットから見ていきましょう。
- 相場状況を気にする必要がない
- 投資に時間がかからないので運用がラク
- 積立は少額からでも可能
- 分散投資でリスクも分散できる
- 貯金と投資が並行してできる
- 将来は安定した不労収入が得られる
ザッとまとめるとこんな感じになりますが、それぞれのメリットについてもう少し詳しく解説していきますね。
メリット1:相場状況を気にする必要がない
普通に投資しようとすると、相場状況を見てから価格が安いときに注文するというように、自分で購入のタイミングを見定める必要があります。
この場合は「もっと待てば下がるかもしれない」だったり、「どのくらい買ったらいいか」など、投資経験が少ないと迷ってしまうことも多い。
その点、積立投資は「ドルコスト平均法」によって、価格の安いときは多く購入して価格が高いときは少なく購入してくれる仕組みがあるので、余計なことを考える必要はありません。
自分で価格を選んだり数量を指定することはできませんが、リスクを最小限に抑えての積立ができるので、結果的には効率良く運用することができるわけです。
メリット2:投資に時間がかからないので運用がラク
積立投資はある程度自動化することができるので、仕事で忙しい人やプライベートな時間を無駄にしたくない人に向いている投資法です。
金融商品を決めて投資金額を設定したら、あとは毎月決まった日に指定口座から自動引き落としされていくので、投資に時間を使うこともほとんどありません。
特にロボアドバイザーの「ウェルスナビ」は全自動で積立できる為、基本的には放置しているだけです。
自分ですべて売買などの取引を行うとなると、チャートを確認したり資産管理などで時間がかかるので、初心者の場合は慣れるまでが大変ですね。
時間効率を考えても積立投資は理にかなった運用法と言えるでしょう。
メリット3:積立は少額からでも可能
株式投資なんかは決められた口数に応じた金額を用意する必要があったりするので、まとまったお金がないとできないというイメージが強いですよね。
でも積立投資は1,000円からでも始められますし、積立金額が少額でできる分ハードルも低く、無理のない範囲から投資することが可能です。
もちろん経済状況に余裕があれば積立金額を増やすこともできるので、人それぞれの環境に合わせて運用できるのは大きなメリットですね。
投資経験がない人は少額スタートで、慣れてきたら少しずつ金額を増していくのが望ましいでしょう。
メリット4:分散投資でリスクも分散できる
積立投資は株式や債券、金などの様々な金融商品に投資することができるので、リスクを分散させることが可能になります。
例えば日本国内の金融商品だけを購入していた場合、経済悪化が原因で価値が低下してしまう可能性もあるので、そんな時に海外の金融商品も購入していれば、リスクも抑えられますよね。
日本経済が立ち行かなくなってしまっても世界経済が安定していれば、資産がゼロになることはありませんし、もちろんその逆もしかりです。
リスクは一点に集中させずにできるだけ分散させた投資が理想的ですね。
メリット5:貯金と投資が並行してできる
毎月一定額を積み立てていくわけですから、期間が長くなれば投資金である元本も必然的に増えていきます。
時期によっては一時的にマイナスになってしまうこともありますが、結果的にはプラスで収束することになっていくのが積立投資です。
また、給料が入ったタイミングで引き落としされますし、浪費することもなく実質は先行貯金しているようなものですね。
つまり、無駄にお金を使ってしまう機会を減らせる上に、長期的に考えて将来は安定したリターンにも期待できるという一石二鳥。
メリット6:積立による不労収入が得られる
これは今すぐにというわけではないんですが、積立投資の金額が大きくなればなるほど不労収入が得られるようになります。
例えば初期投資が100万円の年率5%なら1年間の不労収入は5万円、1,000万円の投資なら50万円、1億円になれば500万円が年間の不労収入として得られます。
1億円なんて金額は一般的に考えれば難しいかもしれませんが、2,000万円くらいなら毎年100万円の投資で20年後に到達できるレベルです。
このペースで積立できたとして、今から20年後には2,000万円の元本と年間100万円ほどの不労収入が得られることになりますよね。
30歳から始めても50歳のときには達成できるペースですし、積立金額を増やしていけばもっと早い段階での達成も可能ですから、自分の将来が楽しみになりますよね。
積立投資のデメリット
次に積立投資のデメリットも見ていきましょう。
- 短期間で大きなリターンは得られない
- 運用には手数料がかかる
- 元本割れの可能性がある
それぞれのデメリットについてもう少し掘り下げて解説していきます。
デメリット1:短期間で大きなリターンは得られない
投資方法によっては短期トレードで一気に大きなリターンを狙っていくこともできますが、積立投資の場合は長期運用を目的としています。
なので基本はコツコツ積立を行って、年利3%~5%ほどを得るような運用を目指していくことになるので、短期のハイリターンは望めませんね。
とは言え、「ハイリターン=不安定でリスク大」ですから、私としてはあまりオススメできる投資ではないです。
安定性を求めるなら長期でローリスクな運用が好ましいでしょう。
デメリット2:運用には手数料がかかる
積立投資は様々な金融商品を自分で管理することもできますが、バランスよく調整するのは難しいことなので、運用そのものを専門業者に任せる方が効率的です。
ただ、運用の際には手数料がかかってしまうので、利用するサービスで発生する手数料を確認しておく必要があります。
運用する金融商品や積立金額などで変化しますが安いところで1%程度、高いところになると10%ほどになる場合もありますからね。
積立は長期になりますから手数料も大きく影響しますし、なるべくコストは抑えるようにしないといけません。
デメリット3:元本割れの可能性がある
投資法の中でも比較的ローリスクな資産運用ができる積立投資ですが、銀行の普通預金と比べれば損をするリスクは高くなります。
投資である以上は今まで積み立ててきた金額を下回って、元本割れになってしまう可能性は当然あります。
例えば20年間を目標に運用しているときに、3年目はマイナスになってしまったり、6年目~8年目にマイナスになるというようなことが起こる場合もあります。
金融商品の価格は常に変動するので、一時的な下落によって不安になってしまうこともありますが、継続的な積立を行っていくことを意識するのが大切になりますね。
また、リスクを許容範囲内に抑えるためにも、必要資金ではなく余剰資金での投資を心掛けましょう。
長期間になるほど複利効果で資産が増える
複利というのは、投資して利益が出たらその利益分をまた投資に回すことなんですが、積み立てる期間によってこの複利効果は大きく変わってきます。
例えば100万円を年利5%で単利運用した場合は1年後に105万円、これが20年間続けば資産は2倍の200万円になる計算です。
ですが複利効果を利用して運用した場合は20年後に約265万円になる計算なので、単利運用と複利運用とで65万円もの差になるわけです。
「複利の計算ツール」で算出した結果がこちら。
単利の場合 | 複利の場合 | 差額 | |
0 年後 | 1,000,000 | 1,000,000 | 0 |
1 年後 | 1,050,000 | 1,050,000 | 0 |
2 年後 | 1,100,000 | 1,102,500 | 2,500 |
3 年後 | 1,150,000 | 1,157,625 | 7,625 |
4 年後 | 1,200,000 | 1,215,506 | 15,506 |
5 年後 | 1,250,000 | 1,276,282 | 26,282 |
6 年後 | 1,300,000 | 1,340,096 | 40,096 |
7 年後 | 1,350,000 | 1,407,100 | 57,100 |
8 年後 | 1,400,000 | 1,477,455 | 77,455 |
9 年後 | 1,450,000 | 1,551,328 | 101,328 |
10 年後 | 1,500,000 | 1,628,895 | 128,895 |
11 年後 | 1,550,000 | 1,710,339 | 160,339 |
12 年後 | 1,600,000 | 1,795,856 | 195,856 |
13 年後 | 1,650,000 | 1,885,649 | 235,649 |
14 年後 | 1,700,000 | 1,979,932 | 279,932 |
15 年後 | 1,750,000 | 2,078,928 | 328,928 |
16 年後 | 1,800,000 | 2,182,875 | 382,875 |
17 年後 | 1,850,000 | 2,292,018 | 442,018 |
18 年後 | 1,900,000 | 2,406,619 | 506,619 |
19 年後 | 1,950,000 | 2,526,950 | 576,950 |
20 年後 | 2,000,000 | 2,653,298 | 653,298 |
この表からもわかるように、積立期間が長ければ長いほど差益は大きくなっていくので、積立投資を始めるなら1日でも早い方がいいですよ。
投資未経験者でも始めやすい積立投資
積立投資のメリットの解説時にも少しご紹介しましたが、「どんな金融商品を購入すればいいかわからない」「運用はすべて任せたい」という人も多いでしょう。
投資経験がない人であればなおさらでしょうし、そんな積立投資の初心者であっても手軽に運用できる方法として、全自動ロボアドバイザーの「ウェルスナビ」があります。
ウェルスナビは初期資金として10万円が必要なんですが、その後は1万円からの積立が可能ですし、最初に設定を済ませた後は全自動で資産運用を行ってくれます。
入出金はいつでも気軽に行うことができるので、銀行に預けておく必要がないお金をこちらに置いておくような活用方法が好ましいですね。
また、リスクは少し高くなってしまうんですが、その分リターンには期待できる仮想通貨の積立投資も魅力的ですね。
仮想通貨取引所の1つである「Zaif(ザイフ)」では、毎月1,000円からの積立が可能な「Zaifコイン積立」が利用できます。
仮想通貨市場は将来性に期待できる半面、現状では不安要素も多くて未知数な部分があるので、投資に使える資金に余裕があればウェルスナビと併用することで、より幅広い資産構築ができます。
ただし、5万円未満の積立だと手数料が高くなってしまうので、運用時は十分注意することと、積立にはZaif口座が必要なのでまずは口座開設から始めて下さいね。
Zaifコイン積立をもっと知りたい方は |
積立投資は節税対策にも効果抜群!?
積立投資と言えば、個人型確定拠出年金(iDeCo)の投資信託が思い浮かぶ人もいるんじゃないでしょうか。
iDeCoとは毎月5,000円から1,000円単位で掛け金を選ぶことができ、原則60歳以降にならないと受け取れない仕組みです。
実はこのiDeCoには大きく分けて3つの節税メリットがあります。
- 掛け金が全額所得控除される
- 運用利益は非課税になる
- 受取方法に関わらず一定額まで非課税になる
例えば企業年金がない会社員の人で年収が400万円の場合、毎月の限度額である23,000円を積み立てると、年間で41,400円の節税になります。
これが30歳スタートだった場合は30年間の積立期間となるので、トータルで約124万円も節税できることになりますし、これはかなり大きいですよね。
iDeCoで積み立てたお金は、年金として分割で受け取るか退職金のように一括で受け取るかを選択でき、一定額までは非課税となるのでありがたい仕組みになっています。
なので個人型確定拠出年金(iDeCo)も、積立投資の選択肢として検討するべきでしょう。
まとめ
自分の将来を不安に感じている人ってどれほどいるのかはわかりませんが、少なくても私はかなり不安です。
日本政府の年金なんてまったくあてになりませんし、今からしっかり自己防衛しておかないと将来は悲惨な人生を送ることにもなりかねませんからね。
積立投資による計画的な資産形成を進めておけば、いざという時でも十分な余力を残した状態で安心した生活ができるはず。
特に積立投資に関しては、スタートが早ければ早いほど効果を発揮してくれるので、まずは少額からでも始めてみることが将来のためになると思います。
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