お風呂に入って1日の疲れを癒すことで、疲労回復や血行促進にも効果があるので健康を保つ意味でも、毎日しっかり入浴することは必要です。
特に女性の方はダイエットや美容の為に半身浴をしたり、入浴時間が長い方であれば1時間以上は普通に入っている方も多いと思います。
しかし、実はお風呂の長時間入浴は健康になるどころか、逆効果となってしまうことをご存知でしょうか?
お風呂に入ることで得られるメリットはたくさんありますが、ベストな方法で入浴を行わないとデメリットとなる原因になりかねません。
そこでお風呂の最適な入浴時間と、適切な温度などについてご紹介したいと思います。
この記事は医学的根拠に基づいた内容ではなく、独自に調査した情報をもとにした個人的見解を含めた内容になっています。
そのことを踏まえた上で参考にして頂ければ幸いです。
お風呂に入ることで得られる4つの入浴効果
仕事で忙しい方や夏場で暑いことを理由に、お風呂は基本的にシャワーだけで済まされている方も多いでしょう。
しかしながら、夏場や冬場に関係なく湯船に浸かることで得られる効果がありますので、面倒臭がらずに入浴効果を高めていくことも大切です。
そこでまず、お風呂に入ることでメリットとなる4つの入浴効果をご紹介しますね。
入浴効果1:血行促進で疲労回復
お風呂の入浴において一番のメリットとなるのは、何といっても身体の疲れを癒すことのできる「疲労回復効果」でしょう。
人間は蓄積された疲労を回復する最も有効な手段は「睡眠」と「入浴」であり、この2つの行動は生活をする上で欠かせません。
シャワーだけでは身体の汚れを洗い流すことはできても、疲労回復にはほとんど効果はないので、どんどん疲労だけが溜まっていずれは大きなストレスとなってしまいます。
入浴による体温上昇で血行が促進され、体内に溜まっていた老廃物を代謝することができるので、心身ともに疲れを回復させるのに非常に効果的です。
入浴効果2:体内から体臭を抑制してくれる
人は運動を行うことによって疲労物質である「乳酸」が体内に蓄積され、この乳酸が増加することで汗の中に含まれるアンモニア成分も増えていきます。
これを入浴によって体内に溜まった乳酸を排出して体臭を抑えることができるわけですね。
シャワーだけではこの乳酸を減らすことができないので、体臭が強くなってしまう原因となってしまいます。
また、入浴にはストレスを軽減させる効果もあり、匂いの元となる皮脂の分泌も抑えることができますので、結果的に体臭の改善に繋がります。
年を重ねるに連れてどうしても体臭というのは気になりますし、お風呂の入浴はできるだけ習慣付けておきましょう。
入浴効果3:睡眠の質や免疫力向上
入浴効果による「疲労回復」「ストレス軽減」によって、睡眠の妨げとなる原因を取り除いてあげることで、質の高い睡眠状態で眠りにつくことができるようになります。
また、温かいお湯に浸かることによって一時的に体温を上昇させ、緩やかな体温の低下とともに睡眠への導線を引くことができるので、ベストな眠りに入れるようになります。
また、体温が上昇すると体内の「リンパ球」が増加し、血流が良くなるとリンパの流れも促進されるので、細菌やウィルスに対する免疫力も向上します。
つまり、健康的で病気になりづらい体内環境を作ることができますから、体調も悪化しにくいということですね。
入浴効果4:マッサージによるダイエット効果
入浴効果によって血行が促進されると「新陳代謝」が高くなり、運動をした際の脂肪燃焼が効率良く行えるようになるので、ダイエットを行う上でも入浴は非常に効果的です。
全く同様の運動量だったとしても、入浴している人としていない人では消費するカロリーに差が出てきます。
また、湯船の中では常に水圧が全身にかかっていますから、この水圧効果によるマッサージで足の疲れやむくみを解消することに期待できます。
効率の良い脂肪燃焼効果やマッサージ効果を得るためにも、お風呂に入る時はしっかり入浴することが重要ですね。
長時間入浴にはデメリットがある!?
ダイエットや健康目的、冬場の寒い時期などには特に長時間の入浴をしてしまうこともあると思いますが、これはしない方がいいと言うよりデメリットでしかありません。
15分や30分、1時間以上などの長時間にわたって入浴を行うと、肌の角層が大量の水分を吸収してしまうことになります。
その結果、肌の保湿成分となる「油分」がほとんどなくなり、肌が乾燥してしまう原因となります。
湯船に長く浸かっていると、よく手の指先がシワシワになってしまうことがありますが、あれは保湿成分がなくなっていることを意味します。
また、半身浴をすると健康に良いイメージが世の中に広まっていますが、これも長時間お湯に浸かっている部分の油分がなくなってしまいますので、乾燥肌になってしまう原因です。
以上のことを考えても長時間入浴することは、「保湿成分」がなくなり「乾燥肌」になるというデメリットしかないので、今すぐやめた方がいいでしょう。
特に30分以上もかけてお風呂に入ってしまうと、逆に疲れが溜まってしまうことになるので、十分注意してほしいところですね。
長時間の入浴(30分を超える入浴)をすると乾燥肌になる原因となるため、入浴はなるべく短時間に済ませる方が健康的と言えます。
脱水症状・めまいを起こす原因にも…
人間は必要以上に水分が不足すると「頭痛」や「めまい」など、脱水症状になってしまうこともあります。
長時間入浴・長風呂をすると、体内から水分が汗として流れ出てしまう量が多くなるため、脱水症状を引き起こす原因に繋がります。
また、これに加えて入浴温度が高すぎると、頭がくらくらして気分が悪くなることも…
これはいわゆる「のぼせ」状態ですが、入浴によって血管が広がり、脳の血流が活発になることが要因となっています。
そのため、少し時間をかけて入浴したいときは、なるべく水分補給することをしっかり意識しておくのがいいですね。
長時間入浴や熱いお湯に浸かる場合は、脱水症状・めまいを引き起こす原因となるため、入浴前・入浴後は水分補給することが大切です。
お風呂のベストな入浴時間と最適な温度とは?
入浴時間は「10分~15分」を目安に
お風呂で入浴する際は、「10分~15分」の時間を目安に入浴するのがベストと言えるでしょう。
10分未満の場合は身体がまだ完全に温まりきっていない状態となってしまいますし、15分以上お湯に浸かり続けると身体に必要な成分まで洗い流されてしまいます。
これは先程も言いましたが、肌の乾燥などに繋がる原因となりますからね。
例えばピッタリ10分や15分である必要はありませんが、長くても20分以内にしておく方が体への負担が抑えられるかと思います。
できる限り10分~15分を目安に入浴することをおすすめします。
入浴温度は「約40度」を目安に
最適な温度設定は人の感覚によって多少前後する可能性があると思いますが、入浴効果が最も望ましいのは「約40度」と言われています。
人間は人それぞれ「基礎体温」が異なるので、「ぬるい」と感じる温度と「熱い」と感じる温度も違ってきます。
- ぬるい温度:基礎体温+2~3度程度
- 熱い温度:基礎体温+5~6度程度
※あくまでも目安の数値になります。
一般的には、38度程度では体温にも近くなるので少しぬるく感じてしまい、十分な保温効果が得られない場合があります。
逆に42度程度のように高すぎると、身体に負担がかかり肌にダメージを与えてしまう可能性があります。
日本人の7割ほどは基礎体温が「36.89度」ほどという調査データがあり、これを基準とするなら「体温+4度前後」が適温に感じる範囲と言えます。
熱いと感じる温度設定、例えば42度以上にした場合は疲労回復に期待できる効果もありますが、その分脱水症状になる可能性も高くなります。
なので、適切な温度設定にした上で入浴時間も長くなりすぎないように注意しましょう。
お風呂に入浴する際に注意すること
入浴時に注意しておいてほしいことは以下の2つです。
- 食事をしてすぐは入浴を避けること
- なるべく温度差を与えない環境を作ること
まずなぜ食事をしてすぐは入浴するといけないのか、それは消化不良を起こす可能性があるからです。
人は食事を取ると胃や腸に血液が流れていき、食べ物の消化を開始していくわけですが、胃や腸に流れる血液の流動性が鈍くなってしまうんです。
なので、食事を取ったら最低でも1時間以上は間隔をあけて入浴するのが望ましいです。
次に「温度差を与えない」というのは、体温が急激に変化することで人間は想像以上に身体への負担がかかることになります。
特に寒さが厳しい季節は体温を調節しようと血管が収縮し、お風呂で体温が上昇すると今度は血管が拡張します。
このような激しい血管の動きは身体への負担も大きいので、お風呂に入浴する際は事前に身体を温めておくか、脱衣所の温度を下げないような環境を作りましょう。
脱衣所用にヒーターなどを用意するなら、簡単に壁掛けができて人感センサーが搭載されているものを用意すると、場所も取らず無駄な電力も使わないので便利です。
健康グッズで入浴効果を高めることも
お風呂に入浴中は自分の手でマッサージなどをするのもいいですが、どうしても疲れてしまうこともあるでしょう。
そんな時に気軽に使える健康グッズがあったら、手軽に入浴中にリラックス効果を高めることもできます。
そこで湯船に浸かっていながら使えるグッズをいくつかご紹介するので、今後の参考にして頂ければと思います。
健康グッズ①:カイロボール2
これはジェル入りのボールが2個あって、ボールを凍らせたり温めたりすることができるほぐしボールですね。
360度コロコロと回転するので肩や腰まわりの筋肉を心地よく刺激してくれます。
力をかけずに筋肉のコリをほぐすことが可能なので、男女問わずにマッサージとして使える便利グッズになります。
健康グッズ②:キュートボディ
これはコロコロ滑らかに動く7個のステンレスボールがあって、手のひらに巻く感じで手軽に使えるマッサージグッズです。
ボディラインや太もも、脚の甲などをコロコロと刺激することで、コリやむくみを取ることができます。
ボールはステンレスなのでひんやりしていて、寒い時期は温めてから使用するといいでしょう。
健康グッズ③:バスリラックス スカプラ
これは湯船の中で吸盤を固定することで、背中や腰などのツボ押しができる健康グッズになりますね。
吸盤は丈夫で吸い付きもしっかりしていますし、毎日動かす必要もなくて使い勝手はとても良いグッズになります。
使い方によっては足裏なんかもマッサージできますから、いい感じにツボが刺激してくれて気持ち良いです。
健康グッズ④:アセチノメガシェイプDX
これは立体回転ローラーを搭載していて、女性の天敵であるセルライトを除去してくれる美容グッズです。
ボタン1つでローラーの向きや回転速度を2段階調節できたりと、非常に使いやすくて防水加工もしっかり施されています。
湯船に浸かりながら、まるでエステティシャンのようなタッチを体感できるので、マッサージ効果にも期待できますよ。
気になる健康グッズがあれば、入浴時にぜひ活用されてみて下さいね。
まとめ:お風呂の入浴方法を知って健康的になろう!
- 食後は最低1時間の間隔をあける
- 血管に負担を与えないよう温度差に注意
- 入浴時間は10~15分を目安にする
- 入浴温度は約40度を目安にする
- 健康グッズでリラックス効果を高める
お風呂の入浴は様々なメリットがある半面、間違った入浴方法を続けていると健康上よくありませんし、肌トラブルの原因となってしまいます。
本来の入浴効果も得られずに、ストレスや不労も蓄積されてしまうことに繋がるので、早めに改善した方がいいでしょう。
今回ご紹介した入浴時間は「10分~15分」、設定温度は「約40度」の2つのことは、覚えておいて損はありません。
入浴効果を高めつつ健康的に入浴を続けていく上では、以上のポイントを参考にしてもらえればと思います。
乾燥肌で日々悩まされている方や、入浴しているのになかなか疲れが取れないという方は、ここでご紹介した方法を実践されてみて下さいね。
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