Googleの検索エンジンを使ってネット検索をしようとしたら、「サーバーDNSアドレスが見つかりません」のように、エラーが表示されてしまうことがあります。
これはGoogleに限ったことではありませんが、特にインターネットの引越しをしたときなんかによく起こる現象です。
私の場合はインターネット業者を乗り換えたときに、無線ルーターで接続を試みたところ、ルーターとは接続しているにも関わらずGoogleに繋がらないという事態に。
このようにDNSエラーによって、インターネットに接続することができないという状況に直面した時、スムーズに対処できるよう解決するための方法を図解していきます。
特にネット初心者の人は、「なんで繋がらないんだ!!」と苛立ってしまうこともあると思うので、原因や解決策は覚えておいた方がいいでしょう。
そもそもDNSとはなに?
DNSというのは「Domain Name System(ドメインネームシステム)」の略称で、名前から想像できるようにWEB上のドメインを管理・運用する役割を担っています。
インターネット上のWEBページには、必ず「IPアドレス」という最大12桁の数字(192.168.○○.○など)が振り分けられ、これを元に任意のページにアクセスを行っています。
ただ、IPアドレスは視覚的にも非常の覚えにくいものです。
もっと人が理解しやすくわかりやすいように、「http://○○○.com」のように置き換えてくれるのがDNSというわけですね。
私のブログであれば「IPアドレス = https://kiniblog.com」ということになり、Googleであれば「https://www.google.co.jp」がIPアドレスです。
また、DNS機能を構成しているのが「DNSサーバー」になります。
パソコンや特定の通信端末からの接続や、WEBサイトを開いたりする時はDNSサーバーを仲介しています。
DNSサーバーではIPアドレスと紐づくドメインの情報を管理しているので、このときにうまく情報が識別できなかった場合にDNSエラーが発生してしまいます。
DNSエラーが発生してしまう原因
自分が運営しているブログやWEBサイトでDNSエラーが起きてしまう場合は、ドメインとサーバーの紐づけがうまくできていない可能性が高いです。
この場合は「ネームサーバーの設定」を変更することで解決できることが多いですね。
それとは別にGoogleやインターネット自体に接続できないという場合は、以下のような原因が考えられます。
- ネットワークの接続状況に問題がある
- IPv4の構成がうまくできていない
原因1:ネットワークの接続状況に問題がある
パソコンなどの端末からインターネットに接続するためには、LANケーブルで繋いだ有線接続か無線親機のルーターを使った無線接続が必要になります。
この時にモデムや無線親機のケーブルが正しい場所に接続できていなかったり、無線LANの設定がOFFの状態になっていたりすることがあります。
初歩的なことですが「ケーブル関係には問題はない」と思い込んでしまい、結局は違うところに接続していたというケースもよくあります。
なのでまずはネットワークの接続状況を確認するようにしましょう。
また、機器のLANケーブルを繋いだ状態で、電源を入れる順番もモデム⇒ルーター⇒パソコンといったように起動しないと接続できない場合もあります。
その辺も問題がないかどうか、しっかり設定方法などもチェックしておくといいかと思います。
原因2:IPv4の構成がうまくできていない
インターネットの回線というのは、主に「IPv4・IPv6」で構成されていることがほとんどで、これらの情報を元にDNSによる接続を行っています。
IPv4・IPv6は端末ごとに自動的に取得され、IPアドレスやDNSサーバーアドレスが振り分けられるように設定されています。
ですが、無線LANのアクセスポイントによって複数の端末と共有接続を行っていると、IPv4・IPv6の振り分けに失敗してDNSエラーになることがあります。
この場合は、IPv4の方でDNSサーバーアドレスを自動ではなく、手動で指定することでエラーが解決する場合が多いです。
そこで今回はIPv4を設定して、Googleに接続するための方法をご紹介していきたいと思います。
IPv4を設定してDNSエラーを解決する方法
ここからご紹介する方法は、すでにモデムやルーターの接続に問題がなく、それでもGoogleに接続できないという方が対象になります。
Googleに接続する方法としては、IPv4でDNSサーバーアドレスを指定する必要があるので、「Google Public DNS」というアドレスを使用します。
Google Public DNSとは?
DNSサーバーアドレスは「au・eo光・OCN」など、契約しているプロバイダのものを使用するのが一般的です。
ですが共有接続をしている環境の場合は、プロバイダ対応のDNSサーバーでは障害が発生して、エラーになってしまうことがあります。
その点、Google Public DNSは無料で安全に使えるオープンなDNSサーバーなので、どこのネット回線を利用していても、通信の接続が可能になっています。
Googleが提供しているDNSは、通信速度も安定していて使いやすい特徴もあります。
DNSエラーを解決してサイトに接続する手順
ここではWindowsで設定を行う手順を解説していきます。
Windows7での説明なので10などでは設定手順などが若干異なる場合があります。
まずはパソコン画面左下のWindowsマークから、「コントロール パネル」に移動して『ネットワークの状態とタスクの表示』をクリックします。
画面左上にある『アダプターの設定の変更』をクリックします。
ここで接続を行うためのネットワークを選択することができます。
「ローカル エリア接続」や「ワイヤレス ネットワーク接続」などから選択した後、右クリックで「プロパティ」を開いたら「IPv4」を選んで『プロパティ』をクリックします。
「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックを入れて、優先DNSサーバーと代替DNSサーバーを入力します。
Google Public DNS | |
優先DNSサーバー | 8.8.8.8 |
代替DNSサーバー | 8.8.4.4 |
設定ができたら「OK」をクリックして最後に『閉じる』でウインドウを閉じれば、DNSサーバーアドレスの設定変更は完了となります。
DNSエラーの原因と解決策まとめ
今回のようにDNSサーバーアドレスを手動で指定してあげることで、Googleに接続できないDNSエラーを簡単に解決することができます。
私もここでの方法を知るまでは、ネット回線の引越しで1日中あれこれ試して悪戦苦闘していました。
もし以上の解決方法を実践しても問題が解決されないという場合には、契約中のプロバイダに連絡してサポートを受ける方が早いかもしれません。
DNSサーバーアドレスを変更したからといって確実に改善されるかはわかりませんが、DNSエラーでネットに接続できないという人は一度試してみて下さいね。
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