どうも、「きにぶろぐ.com」の自由に憧れるフリーマン(@free_manJJ)です。
ここ数ヶ月は北朝鮮の弾道ミサイルの問題で、「Jアラート」という言葉を耳にする機会が多くなりました。
Jアラートは地震や津波などの災害時にも、警報の通知がスマートフォンなどで国民に情報伝達されるものですが、9月15日に弾道ミサイルによる「Jアラート」が速報されました。
この警報音を初めて聞いた方は、「音が怖すぎる」「不快な音」といった印象を持たれた方がほとんどでしょう。
また、何が起こっているのかわからずに、びっくりされた方も中にはいらっしゃると思いますので、なぜ弾道ミサイル警報音はこんなに怖すぎる音なのか、その意味と危険性について気になったので確認してみました。
そもそも「Jアラート」とは何なのか
「Jアラート」とは、弾道ミサイル情報、津波警報、緊急地震速報などの緊急を要する情報に対して市町村の防災行政無線等が自動的に起動し、国から住民まで緊急情報を瞬時に伝達する「全国瞬時警報システム」のことです。
この「Jアラート」は2007年から運用が開始され、2017年現在では日本全国の公共団体に対応しています。
「Jアラート」が発動されると市町村に設置されている屋外スピーカーや、スマートフォンなどにエリアメールや緊急速報メールが配信されるようになっています。
こういった緊急情報はいつ通知されるかわかりませんし、いざという時はパニックになってしまったり、迅速な対応ができない可能性があるので、まずは「Jアラート」の内容をしっかり確認することが重要です。
弾道ミサイル発射時の通知タイミング
実際に日本に向けて弾道ミサイルが発射された場合には、どのように「Jアラート」が通知されるのかを確認しておきましょう。
- 国が日本に弾道ミサイルが落下する可能性があると判断した場合は警報を通知
- 弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下する可能性がある場合は非難指示の続報
- 弾道ミサイルが領海外の海域に落下した場合などに続報
以上のように「日本に落下する可能性がない」場合には、「Jアラート」が通知されることはありません。
また、それとは別に「弾道ミサイルの対象外地域」の場合にも通知はされませんので、ミサイルの軌道によっては特定の都道府県のみに通知される可能性もあります。
その他には「格安SIM・格安スマホ」の端末を利用されている方は、「Jアラート」を受信できない場合があるので、「Yahoo!防災速報」などのアプリをインストールすることで受信可能になります。
命に関わることなので「Jアラート」は確実に通知される環境にしておきましょう。
弾道ミサイル警報音が怖い理由
警報音が怖い・不快と感じる音にしているのは、偶然やたまたまではなく意図的に考えられたものです。
日本は海外と比較して基本的に安心で安全なイメージがあり、実際に暮らしている日本人も平和な環境で生活を日々送っている人達がほとんどである為、意識的に危機感をあまり感じなくなってしまっています。
そうしたことや過去の震災のことを教訓にして、危機的状況だということを脳が認識できるようにあえて怖い・不快になる警報音にしています。
弾道ミサイル警報音の通知から、迅速な避難行動ができればそれだけ生存確率も高くなるので、危機感を与える為の効果的な方法だと考えられます。
始めて「Jアラート」の警報音を聞くとびっくりしてしまうかもしれませんので、まずは一度どんな音なのかを確認しておいた方がいいでしょう。
内閣官房「国民保護ポータルサイト」でサイレン音を確認することができます。
※サイレン音の複製または録音、みだりに何度も再生することは違法行為になるので、周りに迷惑がかからないよう音量は小さめにして利用するようにして下さい。
避難行動はどうすればいいのか
弾道ミサイルの「Jアラート」が通知された場合には、落ち着いて内容を確認したら安全な場所に避難する必要があります。
しかし、どこに落ちるかもわからない上に実際にどこに逃げれば安全なのかをすぐに判断するのは難しいことなので、ほとんどの人が戸惑ってしまうことでしょう。
「Jアラート」のメッセージが通知されてから行動できる時間は「約4分」程度と言われているので、状況別によって迅速に判断しなければなりません。
- 屋外にいる場合
- 建物がない場合
- 屋内にいる場合
屋外にいる場合
屋外にいる場合はできる限り「頑丈な建物や地下」に避難するようにしましょう。
想像すればわかることですが弾道ミサイルの閃光や爆風、爆発による破片や熱風などの直接的な被害を受ける危険性があり、身を守ることが必要になります。
爆心地の中心であっても、地下に居たことで生存できる可能性も高くなるので、まずは安全な場所を目指しましょう。
建物がない場合
次に建物が近くにない場合は、「物陰に身を隠す」か「地面に伏せる」などして頭部を守りましょう。
建物の代わりとなるものを探して姿勢を低くすることで、ミサイルによる身体への被害を最小限に抑えることが大切です。
特に人間は頭部へのダメージを負ってしまうと、生存できたとしても様々な後遺症が残ってしまう可能性もあるので、頭部はしっかり守るようにしましょう。
屋内にいる場合
屋内にいる場合は、「窓から離れる」か「窓のない部屋に移動する」ようにして下さい。
これはミサイルの爆風と衝撃によって窓ガラスが割れてしまうので、その飛び散った破片で被害を受けてしまう危険性があるからです。
また、「放射性物質」の散布により水や食べ物が汚染されてしまう危険性もあるので、完全が確認できるまでは安易に摂取しないように注意しましょう。
まとめ
北朝鮮とアメリカの緊迫した状況がいつまで続くかわかりませんし、北朝鮮がいつ弾道ミサイルで攻撃してくるかもわかりません。
「Jアラート」の怖い・不快な音は聞きたくはありませんが、今後の展開次第ではいつ弾道ミサイルが飛んできてもおかしくない状況です。
人に頼ることもできないので、自分の身は自分自身で守っていくしかありません。
弾道ミサイルが飛んでこないことを祈りつつも、常日頃から避難行動ができるように心構えをしておきましょう。
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