ウェブブラウザと言えばChromeやSafariがメジャーですが、新たに次世代型の高速ブラウザとして「Brave(ブレイブ)」が登場しました。
このBraveはウェブサイトやコンテンツ上の広告を自動的にブロックしてくれたり、仮想通貨を利用した寄付機能や報酬の受け取りなど色々なメリットがあります。
従来のウェブブラウザよりも高速でセキュリティもしっかりしているので、その実用性の高さに期待されている方も多いですね。
今までChromeやSafariを当たり前のように使っているかと思うので、いざ違うウェブブラウザを利用するとなると使い方がわからないこともあるでしょう。
そこで今回は、Braveの使い方や設定方法をまとめて解説していこうと思います。
そもそもBraveって?
Brave(ブレイブ)とは、Chromiumをベースとしたオープンソースで開発されたウェブブラウザです。
Chromium(クロミウム)とは、「より安全に」「より速く」「より安定に」を目指すオープンソースのウェブブラウザのこと。
オープンソースとは、ソースコードが一般に公開されていて誰でもソフトウェア開発ができるもの。
そんなBraveブラウザが持っている特徴としては、
- 広告ブロックによる高速化かつ通信量削減
- スパイウェアなどのウイルス感染の低減
- ユーザーのプライバシー保護
- ウェブサイトへの寄付機能
- Brave独自広告による収益分配システム
YouTube動画やウェブサイトなどの閲覧時に表示される広告を自動的にブロックできるので、「広告が邪魔だ!」と感じてるユーザーにはメリットがありますね。
YouTuberやウェブサイト運営者、広告主にとっては一見デメリットになるように見えますが、ユーザーが運営者などに対して寄付を行う機能も搭載されています。
また、今後はBraveで表示できる独自広告の収入がユーザーへ分配される為、ユーザーが損をすることなく寄付も行っていける仕組みです。
Braveブラウザの利用者数が増えれば流動性も高まるので、今後のビジネススタイルにも大きな変化が起こるかもしれませんね。
Braveの特徴や安全性などについてもっと知りたい方は、以下の記事で詳しくまとめてあるので参考にして頂ければと思います。
ウェブブラウザ「Brave」の使い方
まだBraveブラウザをお持ちでない方は、先にダウンロードを済ませておきましょう。
▼ダウンロードはこちら▼
ちなみにBraveはスマホアプリ版も用意されていますが、こっちは特に設定の必要はないのでPC版を中心に使い方などを解説していきますね。
Braveブラウザを起動しよう
上記リンクから移動すると、以下のように『DOWNLOAD BRAVE』の赤いボタンがあるのでこれをクリックします。
そうするとダウンロードが開始されるので、追加されたBraveの「BraveSetup」ファイルをインストールします。
インストール後にBraveブラウザを起動すると、画面上部の「Not Now」か「Use Brave」と表示があるので、とりあえず今は『Not Now』をクリックします。
今後Braveをメインとして利用していくなら、次から「Use Brave」に設定変更して下さい。
Braveを日本語に設定する
Braveブラウザの起動時はデフォルトで「英語」に設定されているので、まずこれを「日本語」に変更しましょう。
言語の設定変更はBraveの画面右上にある「3本線マーク」のメニューアイコンから、一覧にある『Settings』をクリックします。
次に左メニュー内にある「Advanced」を選択して、「Language」のところを日本語(Japanese)に変更します。
このとき画面上部にBraveを再起動するかの表示が出るので、『Yes』をクリックするとすぐに再起動されます。
これで日本語に切り替わっているかと思います。
ブックマーク・お気に入りをインポートする
続いてChromeなどで利用中のブックマーク・お気に入りは、Braveへインポート(引き継ぎ)することができます。
先程のSettings(設定)内にある左メニューの「一般」を選択して、「ブラウザーデータをインポート」の項目から『今すぐインポート』をクリックします。
データをインポートしたいブラウザと項目を選択したら、最後に『インポート』をクリックします。
「データがインポートされました。」と表示されたら完了になります。
Braveで広告表示のブロックを設定する
Braveではデフォルトですべての広告表示がブロックされるよう設定されています。
この設定を変更するには、Settings(設定)内にある左メニューの「保護」を選択して、「広告のコントロール」から適用するブロック設定を選びましょう。
- Braveの広告を表示:広告収入の分配が受けられる
- 広告をブロック:広告が全く表示されなくなります
- 広告とトラッキングを許可:広告が全て表示される
Braveの独自広告に関してはまだほとんどない状況なので、ブラウザの利用者が増えれば追加されていくかと思います。
ウェブサイト別の広告ブロック状況などは、検索画面の右上にある「ライオンアイコン」から確認できます。
ここで広告ブロックの設定も変更することができます。
また、ライオンアイコンの左側の方に表示されている数字は、広告をブロックしたことによる削減時間を表しています。
利用する検索エンジンを指定する
Braveブラウザで利用する検索エンジンはいつでも変更することができます。
左メニューの「検索」を選択すると、検索の既定値として利用する検索エンジンの一覧が表示されます。
「Google」や「Yahoo」などの主要な検索エンジンが利用できる他、様々なものに対応していますね。
基本的にはGoogleで問題ないかと思います。
起動時または新しいタブを設定する
Braveブラウザを起動したときに表示するページや、新しいタブを開くときに表示するページを決めておきましょう。
左メニューの「一般」を選択して、「起動時に以下を表示」と「新しいタブ」を任意のものに変更します。
起動時に以下を表示
- 前回のウィンドウもしくはタブ
- 指定したページ
- 新しいタブ
新しいタブ
- ダッシュボード
- 指定したページ
- 既定の検索エンジン
- 空ページ
指定したページは「起動ページ」に入力したURLページが表示されるようになっています。
Braveを起動してすぐに検索したい場合は、新しいタブを「既定の検索エンジン」にしておくのがいいですね。
または指定したページをGoogleなどのURLにしておくと使いやすいかと思います。
ユーザーが寄付を行うには
ユーザーがウェブサイト運営者やYouTuberに対して、寄付を行うことで支援することができます。
広告がブロックされることで、サイト運営者や広告主などは収入源を1つ失うことになるので、このままではBraveを利用する上でメリットがあるのはユーザーだけですよね。
これを「WinWin」の仕組みにするために、ユーザー側で寄付ができる機能が備わっています。
寄付をするための設定
先程のBraveブラウザの設定画面から左メニューの「ペイメント」を選択すると、以下のような画面が表示されます。
エアドロップがまだ継続されているなら、次の画面でアイコンを指定の場所にドラック&ドロップすれば寄付用の15BATが貰えます。
画面右上にある「歯車マーク」からは、寄付に対する詳細設定を行うこともできます。
ここで設定した内容を基準に今後Braveブラウザでサイトを訪問すると、ペイメントに基準をクリアしたページが記録されていきます。
閲覧回数や閲覧時間によって寄付する割合は自動的に決まり、寄付の対象に含めるかはユーザーが決めることもできます。
寄付するタイミングは月単位になるようで、毎月の寄付予算はユーザー側で選択できます。
寄付予算を入金する方法
Braveブラウザの寄付に利用するのは、日本円ではなく仮想通貨のみの対応となっています。
入金を行うために「ペイメント」⇒「入金」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。
現時点で入金に対応している仮想通貨は、
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- BATトークン
- ライトコイン(LTC)
入金する対象の仮想通貨を選択すると、専用のウォレットアドレスが表示されます。
あとは仮想通貨取引所や保管しているハードウェアウォレットなどから、Braveのウォレットへ入金すれば完了です。
仮想通貨をまだ持っていないという方は、初心者向きで割安価格で購入することができる取引所の「ザイフ」か「ビットバンク」がおすすめですね。
他の取引所だと割高になることが多いので、もし仮想通貨を購入される際は注意して下さい。
▼ザイフから入金する▼
▼ビットバンクから入金する▼
コンテンツ提供者向けの設定
もしユーザーが自分の運営しているウェブサイトなどに寄付を行ってくれても、「Brave Payments」へ登録していなければ寄付を受け取ることができません。
今後はGoogle AdSenseのように、Brave専用広告をウェブサイトに掲載できるようになる可能性もあるので、登録は早めに済ませておきましょう。
Brave Paymentsへの登録方法
まずはBrave Paymentsの登録ページにアクセスします。
▼登録はこちら▼
上記リンクから登録ページに移動したら、メールアドレスを入力して『Get Started』をクリックします。
そうすると入力したメールアドレス宛に認証用メールが届くので、メール内に記載された『Verify Email』をクリックします。
メール認証後は以下の画面に移動するので、自分の名前(英字フルネーム)で入力したら『Sign Up』をクリックします。
アカウントの二段階認証を設定する
次にアカウントのセキュリティを強化する為、「二段階認証」設定を行うので『Set Up 2FA』をクリックします。
二段階認証はスマホの認証アプリを利用して行いますが、まだ認証アプリを持っていない方は「Google Authenticator」をダウンロードしましょう。
認証アプリを起動して準備ができたら『Set Up』をクリックして先に進みます。
そして次の画面で表示されたQRコードをアプリに読み込ませるか、16桁のコードをアプリに入力して、その後に表示される6桁の認証コードを以下に入力後『Complete』をクリックします。
二段階認証が有効になると「Enabled」と表示されているかと思います。
画面右上アカウント名の横にある鍵マークも、ロックされている表示に変わっているはずです。
これでBrave Paymentsの二段階認証設定は完了になります。
寄付受け取り用のウォレットを設定する
Brave Paymentsのトップページ(アカウントページ)に移動すると、「Your Uphold Wallet」の項目があるので、『Connect to Uphold』をクリックします。
Upholdのアカウントを作成するために、メールアドレス・パスワード・居住国を入力して『Sign up & Authorize』をクリックします。
パスワードは大文字・小文字・数字または記号を含む8文字以上である必要があります。
続いて『Check Balance』をクリックしましょう。
ここから個人情報を入力していきます。
- 名/姓を入力
- ユーザー名を入力
- お住まいの県を選択
- 生年月日を選択
※日本語ではなく英字で入力
入力が完了したら下部の『NEXT』をクリックします。
そうすると、Brave Paymentsの登録時に入力したメールアドレス宛にメールが届くので、記載された『Get started』をクリックします。
もしメールが届かない場合は「Resend.」から再送信してみて下さい。
Upholdアカウントの二段階認証を設定する
Brave Paymentsのアカウント登録時でも二段階認証を行いましたが、それとはまた別にUpholdのアカウント用の二段階認証を設定する必要があります。
ただ、Upholdでは「Authy」の認証アプリを使ったSMSによる電話番号認証になるので、こちらも先にスマホへダウンロードしておきます。
Authyは起動後に初期設定としてコードにJAPAN(+81)、スマホの電話番号とメールアドレスの入力が必要になります。
その後に「PHONE CALL」か「SMS」を選択できますが、ここはSMSでいいかと思います。
準備ができたら、スマホの携帯番号(ハイフンあり)を入力して『CONTINUE』をクリックします。
次の画面で認証コードの入力が求められるので、Authyのアプリに表示されたUpholdアカウントの認証コード7桁を入力して『VERIFY』をクリックします。
これでUpholdの二段階認証設定は完了となります。
本人確認作業を完了させる
Upholdのアカウントで本人確認を済ませておくと、取引限度の増加やアカウント内の資金追加・引き出しなどが可能になります。
Upholdのトップページ上部に『BECOME A VERIFIED MEMBER』があるのでこれをクリックします。
画面がポップアップされるので、再度「BECOME A VERIFIED MEMBER」をクリックします。
次に住所や写真のIDの提出を求められますが、ここは入力せずに『START』をクリックします。
次の画面で住所や郵便番号などの情報を入力して『NEXT』をクリックします。
- 「町」以降の住所を入力
- 「市」を入力
- 郵便番号を入力
- 居住国を選択
- 「県」を入力
※日本語ではなく英字で入力する
続いて確認書類をアップロードする国の選択画面になるので、「Japan」が選択されているかを確認して『NEXT』をクリックします。
本人確認書類として提出することができるのは以下の3種類になっています。
それぞれ任意の書類をクリックすると、カメラで今から撮影するかファイルデータを読み込むかを選択できます。
運転免許証の場合なら表と裏のデータを提出することになります。
対象書類のデータをアップロードした後に、自分の顔から上半身が写っている画像もアップロードすれば本人確認作業は完了になります。
Brave Paymentsにウェブサイトを登録
Brave Paymentsに登録できるウェブサイトは、常時SSL化されている「https」のサイトのみになります。
Brave Paymentsがログアウトしていた場合は、「メールアドレス入力」⇒「メール認証」⇒「二段階認証」でログインできます。
トップページ上部右側に『+Add Channel』があるのでこれをクリックします。
そうすると「ウェブサイト」「YouTube」「Twitch」を登録するかが選べるので、ここではウェブサイトの登録で進めていきます。
登録するサイトURLを以下に入力して『Continue』をクリックします。
次の画面でWordPressで運営しているウェブサイトを確認するために、以下のステップを完了させるように指示があります。
WordPressに専用プラグインを有効化して、ここの指定コードを貼り付けたら確認して下さいってことですね。
プラグインの新規追加から、「brave-payments-verification」をインストール&有効化します。
有効化できたら「設定」からプラグインをクリックすると詳細ページが開くので、先程の「Verification code」をコピー&ペーストして変更を保存します。
Brave Paymentsのページに戻って、下部にある『Verify』をクリックするとサイトの確認が開始されて、問題なければ「Channel verified!」と表示されます。
これでウェブサイトの登録作業は完了になります。
複数サイトを登録したい場合は今と同じ手順を繰り返すだけなので簡単ですね。
ウェブブラウザ「Brave」の使い方まとめ
Braveはまだ新しいブラウザなので、実用面で見ればまだまだGoogleなどの方が上でしょうね。
ただ、煩わしい広告が自動的にブロックできたり、表示スピードが速くて通信量も削減できたりと、ユーザーにはメリットが多いブラウザなのは間違いないですね。
現段階ではBraveに寄付機能があるとはいえ、積極的に寄付してくれるような人は多くはないでしょうし、今の広告収入と比べたら激減するかもしれません。笑
Braveの独自広告などの機能がどう展開していくかで、今後の流れも大きく変化する可能性もあるので、運営者側にもメリットが増えればBraveはもっとニーズが高くなりますね。
ブラウザとしては将来性に期待できるので、この機会に一度Braveブラウザを試されてみて下さいね。
▼ダウンロードはこちら▼